嘘でしょ!?

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やっと会えた初恋の人は私が考えていたのとは全然違う、テレビに出てる人みたいにかっこよく無くったって要なら受け入れれた。 一般の更に下の見た目でも要なら私は…。 ポッチャリしていても要なら。 お人形さんに囲まれてたって、要は要だ! 私が12年想い続けた要だ。 私の大好きな要なんだ。 大丈夫少し取り乱したけどやっぱり私は要が大好きなんだ。 そう、気付いたら体が軽くなった。 私は要のベッドの端に腰を預けた。 「久しぶり要、12年ぶりだね、私ね要が言った言葉信じて待ってたんだよ、帰って来てくれて凄く嬉しい」 弾んだ声で言っても要は布団から顔を出すことも返事をしてもくれない。 「ぁ、私ねお料理得意なんだよ、それでね一番自信があるのが煮込みハンバーグなんだ、要小さい頃好きだったよね」 私と要は本当に仲が良くて夕飯を一緒に食べることが多かった。 煮込みハンバーグは要が一番好きだって言ってた料理。 じゃ無かったら、もっとお洒落な料理を勉強している。 それでも要は何の反応を示してくれなくて…。 何だか切なくなってきた。 私の片思いだって解ってたけどここまで無関心で居られたら凄く傷つく。 「あの…要、今日引っ越して来たばかりで疲れてる所に押し掛けてごめんね…」 全く反応が無くても続けた。 「あ…あのね、明日学校午前だけで終わりだから学校終わったら手伝いに来るね今日はきっと皆疲れちゃってるだろうし…」 反応は無いけど、やっと会えた要の顔をもう一回見たくて私はそっと布団をめくって顔を覗き込む。 要は何かを聞いてるのかイヤホンをつけながら漫画を読んでいた。 「な…」 間抜けな表情を作った私の前にある要の表情は何も変わらず口を開く。 「何?」 私は要の耳からイヤホンをはずしてから口を開いた。 「今までの私の話し…聞こえて無かったの?」 要は相変わらず無表情だった。 「何か言ってたんだ何も聞いて無かった。」 唖然とする私からイヤホンを取り返そうとする要の手が伸びて来るのに気付いて腕を引く。 「何…聞いてたの?」 私を無視してと、心の中で付け加える。 「ドラマCD」 短く返された返事に私は首を傾げる。 「ドラマCD?漫画読みながら音楽って内容頭に入るの?」 首を傾げたのは勿論狙い。 「うん、この漫画の内容と一緒だから、声を聞きながら読むんだ…2分15秒…」漫画のページをめくって指刺された場所を見る。 「今はこのあたりだよ」
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