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何分たっただろう…。
本当に私は男の子に相手にされなかった事なんて無い…女の子にだって。
私は無視される事になれていないのだ。
ほんの数分だって耐えれなかった。
「ちょっと!ヒナちゃんヒナちゃんって何よ!私がいるじゃない、漫画より私と話してよ!」
勢いで漫画を取り上げる、瞬間に要の表情が変わる。
険しい表情、もしかしなくても要は 怒っている…。
「邪魔」
短く告げられた言葉を一瞬理解出来ずに固まった。
理解した瞬間には涙がとめどなく流れ出てきた。
大好きな要、12年も思い続けた要にやっと会えたのに話も聞いてくれない、話もしてくれない、現実じゃないけど…他に好きな子がいるんだって、楽しそうに話す要…。
私の中で何かが壊れた。
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