第三章~金西龍宏~

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監督が権藤へとなり、昔の監督より練習がハードになったのか、みんな練習が終わった後はバテバテになっていた。 「しかし、よく三浦はバテないな」 とゼーゼー言いながら仁川が主浩へと言った。 「まぁ横大付高の練習はこれよりハードだったからな」 と主浩は涼しい顔して答えた。 「ひえ~」とナインが凍りつくのを横目に、主浩は練習を終えて引き上げるサッカー部の連中を見ていた。その中からすぐに友達と談笑しながら引き上げる金西の姿を確認した。 「絶対野球をまたさせてやる」 そう主浩は心の中で言った。
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