一章

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「この緑朱紫黒蒼(りょくしゅしこくそう)の派閥にお任せや!何でも困ったことがあれば依頼引き受けるからなーっ」 「…‥」 「ほらっ先輩も盛り上がって言わなっ!誰も来んですよ?」 「あっうん。アハハッ…お任せ~…」 現在私達は高等部の生徒達が登下校するための玄関に立っている居る。周りの生徒が声に反応して視線が痛い このやる気がゼロなのが私、新堂 しのぶ(しんどう しのぶ)高等部3年。今年受験。見た目は中の下、頭は馬鹿。流行に流されず今までのんびり暮らしていた。その為に芸能人だのファッションだの普通の女子高生が興味あるものは全くの無関心。 「若年寄り」私にぴったりの言葉 訛りの強い子は五十嵐 澪(いがらし みお)高等部2年。身長高いし顔は綺麗だし漆黒の髪は短いから男の子に間違われるけど、澪ちゃんは正真正銘の女の子。最近は任務遂行の為に日々男装を怠らず…ってことで最近は学校で学ランばかり着てる。 「なんだ~依頼人が集まってないじゃないか。新学期だから頑張って集め駄目だろ?」 この声は…!! 「義兄さん!!」 「先生!!」 私と澪ちゃんの声が見事にハモりその光景がオカシイのかコロコロ笑い近寄ってきた。帰宅時間の為か私達を包む空気は生徒の声や足音でウルサイ 「…転入早々人が来るワケ無いよ」
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