2199人が本棚に入れています
本棚に追加
/500ページ
すると、リノアはクロスの身体に巻いてある白い包帯を見て悲しそうな顔になった。
「傷……大丈夫?」
「ああ」
「いつ頃……退院できるの?」
「しばらくは無理かな」
その言葉にリノアの目は少し潤んできた。
「そうなんだ……」
「お前のせいじゃないからな」
クロスはリノアに優しく笑いかけた。
「うん。……じゃあ先生に呼ばれてるから。……明日また来るね」
「…無理すんなよ」
「うん。でも、大丈夫だよ」
そう言い残し、リノアは保健室を出て職員室に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!