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「確かに来たわよ、でっかい声でまいったわよ…」
そう言うと麻美子は目をむいた。
「あ、ん、た、ねぇ~。
いい加減にしなさいよぉ!
男バスマネに選ばれるっていうのはね~、
その学年で一番いい女ってことなのよ!!」
へっ!?
今度は私が目をむく番だった。
「ちょとっっ意味分かんないんだけど…」
うろたえる私に麻美子がとどめをさす。
「だから!!
美人だけでもだめ、
梨香みたいにスポーツも勉強も全部オッケーな、パーフェクト少女だけが男バスのマネになれんのよ。
逆に男バスのマネに選ばれたってことは、学年で最高の女ってことよ!
あげくに去年もその前も該当者なしで、梨香は三年ぶりの男バスマネなのよ~。
学年一どころじゃないの、春高一なのよ!
おわかり?!」
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