序章

3/17
前へ
/227ページ
次へ
翌日、俺は退学届を手に学校へと向かった。親が居なくては勿論学校も通える訳がない。 俺は職員室へと辿り着いた、今学校は昼休み時だ。 「竹田…昨日は災難だったな…」 担任の山本が暗い表情で言った。山本は普段は面白い先生だ、ちょっと人相はあっち系で怖いが良い先生だ。 「…今までありがとうございました」 俺は頭を下げた。 「これは俺が提出しておく……おまえが居なくなるのは寂しいが、これからも頑張れよ」 俺は担任他多数の先生に見送られ職員室を出た。 「聖也っ!」 職員室のドアを締めたと同時に声がした。振り向くとついさっきまで同じクラスだった篠山優里(ササヤマ ユリ)が立っていた。いや、まだ退学届出されてないから今もか。
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

166人が本棚に入れています
本棚に追加