序章

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ふと入口から声がした。俺と琢磨が振り向くと、そこには40代前半くらいの年であろう男性が笑みを浮かべて立っていた。 「誰だよあんた…?」 俺はその男性に尋ねた。 「おっと失礼、俺の名は神無月嘉孝(カンナヅキ ヨシタカ)だ。まぁおまえの新しい親だ」 「………は?」 全く状況が理解できない。 「どういう事だよ?」 琢磨が嘉孝と名乗る男性に尋ねた。 「だから聖也、おまえを俺が引き取るっつってんだよ?ちょうど家も息子が欲しかったとこだ」 嘉孝は言う。 「待ってくれ、いまいち意味不明なんだけど…」 引き取る?息子?何なんだよいったい! 「あぁおまえの担任の山本に頼まれてな」
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