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「来年も俺から行くよ」 そう言って彼は川の向こうに消えていった。 年に一度しか会えないと分かっていても、彼が消えていった川の向こうを毎日眺めていた。 今日も、日課になっていた暦代わりの小石を河原に並べた。 「今日であの日から一年……」 思わず口元がゆるむ。 早くこないかな。
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