目覚め

2/20
前へ
/20ページ
次へ
俺は昔原因不明の高熱が起きたことがあった。 ずっと苦しんでいたある日の夢に奴が出てきた。 黒い服装をした男がいた。男は俺に向かって聞いた。 「――君はまだ生きたいか?」 もちろん俺は生きたいと言った。 男は小さく口元で笑いながら俺に言ってきた。 「――じゃあお前が16歳になる頃にもう一度会いにくるよ……」 男はそう言い残すとどこかに消えていった。その次の日に俺の謎の高熱は治った。 だが、その謎の高熱が原因で俺は前までの平凡な日が過ごせなくなった。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加