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「えっ……何？何？何ぃ～？
楽しい話してんのっ？総司ぃ～
俺にも教えてよぉ～ぅ」
そして、まぁ……なんとも情けない声を発しながら、
てけてけと後ろから駆けて来るは
同じく新選組副長助勤。
八番隊組長、藤堂 平助
彼も沖田同様、愛嬌たっぷりで見目麗く……。
男にしておくには実に惜しい整った顔立ちをしている
切れ長な視線と、キラキラ潤う大きな黒い瞳
その春風のような爽やかさに
可愛さを添えているのは、
人受けしそうなほどの笑顔を見せる度に、チラリと覗く八重歯と頬に刻んだえくぼで……
見る人全てを和やかにしそうな程の好青年だ
しかし、彼もまた……
泣く子も黙ると名高い八番隊を指揮する組長
言うだけあり、顔に似合わず腕はたつ
戦場では、いかなる時にも
真っ先に先陣きって切り込む事から、隊内では『魁先生』などと呼ばれ、彼を目指す若き隊士も少なくはない。
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