再会

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再会

――翌朝 目が覚め、朝食を取り、二人で学校に行き、教室に着いた。 宗谷 「…暇」 宗谷達は朝少し早めに教室に着いたので暇を持て余していた。 美音 「うーん、…だったら校内を少し散歩してくれば?」 宗谷 「…そうだね。美音は来ないの?」 美音 「無駄に疲れたくないから、教室に居るよ」 なんとも美音らしい理由だった。 宗谷 「じゃあ行ってくるね」 美音 「行ってらっしゃい」 一階が職員室と授業用の教室。 二階が三年生の教室。 三階が一、二年生の教室となっている。 が、一、二年生の教室は別々の校舎にあるので一階にある渡り廊下を通らなければならない。 宗谷は校舎の中を一周しようと思い、渡り廊下を通ることにした。 今は渡り廊下に居る。 宗谷 「…はぁ、いい天気だなぁ」 空を見上げながら歩いていると、前方からの歩行者とぶつかってしまった。 女の子 「きゃっ…」 女の子はベタッと尻餅をついてからすぐに起き上がり、痛そうにお尻をさすっている。 宗谷 「あっ、ごめんなさい。大丈夫?」 女の子 「う、ん。大丈夫だよ」 女の子が顔を上げた瞬間、宗谷は一瞬固まった。 宗谷 「――百合?」 女の子 「…えっ?」
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