姉弟

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昼休みが終わり、5時限目になった。 今日の5時限目の授業は総合。 内容は席替え。 先生が黒板にざっと席を書くと、箱を教壇の上に置いた。 箱の中にはクラス生徒の人数分の紙が入っていて、番号が書かれている。 その番号と席の番号が一致した所が新しい自分の席となる。 紙を引く順番は完全に早い者勝ち。 だから宗谷は敢えてでしゃばらず、一番最後の残り物にすると決めた。 このクラスは比較的、みんな仲良しなので誰と隣になっても平気ではあるが、クラスの男子は美音の隣が一番良いようだ。 なぜなら、美音は誰から見ても美少女な上、面倒見が良く、誰とでも気軽に話してくれるからである。 一方女子は、宗谷の隣になりたいようで、みんなして宗谷の様子を眺めてきている。 宗谷は見た目も良く、優しい感じの雰囲気で、誰と話していても屈託の無い笑顔で癒してくれて、更に、新入生というだけでもみんな興味津々だからだ。 クラスの女子達の視線に気付いた宗谷は、少し首を傾けてから微笑んでみた。 女子1 「キャー!今こっち見たよ!」 女子2 「違うって、私の事だけを見てたんだよ!」 女子3 「いやいや、私だから」 女子4 「わたし!」 その後も、宗谷が誰を見たかでワーワー騒いでいた。 それを見て、 宗谷 「…はぁ」 と溜め息を吐いた。
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