姉弟

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それから20分経ち、ようやく宗谷の番になった。 が、宗谷は一番最後なので、自動的に空いている席に決まった。 場所は窓際の一番後ろ、そして隣は美音になった。 美音 「よろしく、宗谷♪」 宗谷 「うん、こちらこそ」 すると、前の席の男子生徒が声をかけてきた。 聖斗 「俺は、御調(みつぎ)聖斗(せいと)聖斗って呼んでくれ。よろしくな」 宗谷 「うん、僕の事は宗谷って呼んでね。よろしく」 続いて斜め前、つまり美音の前の席の女子生徒も挨拶してきた。 冬華 「私は、坂上(さかがみ)冬華(とうか)よろしくね、宗谷君♪」 宗谷 「よろしく、えっと…坂上さん」 名前ではなく、苗字で呼ばれてしまった冬華は少しムッとした。 冬華 「あの、宗谷君?私が宗谷君を名前で呼んでるんだから、宗谷君も名前で呼んで欲しい…かな」 宗谷 「えっ、あっ!うん…ごめん。じゃあ、よろしくね…冬華さん」 冬華 「うん☆」 こうして無事席替えが終わり、宗谷にも新しい友達が出来た。
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