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宗谷は散歩を止め、屋上に行く事にした。
…今はとにかく泣きたかった。
………。
……。
…。
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
宗谷が屋上に着くと、ちょうど予鈴が鳴り響いた。
宗谷
「…っ…ふっ…うぅ……」
宗谷は敢えて授業をサボる事にした。
そして、胸に秘めた悲しみを吐き出した。
宗谷
「百合……うわぁぁぁぁぁ……っ」
それから数分後、授業が始まってすぐ、屋上に人が来た。
???
「お前…何故泣いている?」
そう言う人物は学園長だった。
宗谷
「うぅ……ひっく…き……聞いて、くれます…か?」
学園長
「うむ。泣いている生徒をほっとくわけにはいかないからな……授業もサボりおって…」
宗谷
「すみません…ひっ……く…」
学園長
「まぁ良い。話してごらんなさい」
学園長は腕組みしながら話を促した。
宗谷
「はい…」
宗谷は百合との出会いから、別れ、そしてさっき再会できた事など、細かく説明した。
その間、学園長は静かに頷いて聞いていた。
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