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宗谷は少し気持ちが落ち着いたので、二時限目の授業から出席することにした。
教室に戻ると美音が早速話しかけてきた。
美音
「宗谷、どこほっつき歩いてたの!?」
案の定、美音は怒っている。
宗谷
「うん、…ちょっとね。ごめん…」
宗谷の声にイマイチ元気を感じられない気がした美音は、宗谷の目が赤いことに気付いた。
美音
「…宗谷、どうしたの?…泣いてた?」
宗谷
「う…うぅん、気にしないで?」
美音
「うーん、まぁ…宗谷が気にしないでって言うなら気にしないようにするけど……本当に大丈夫?」
宗谷
「うん、大丈夫だよ。ありがと」
美音
「…うん」
美音は正直あまり納得出来なかったけど、宗谷があまり気にしてほしくないようなので、今は何があったのかは聞かない事にした。
美音
「…宗谷、はい」
と言って、美音はさっきの授業で使ったノートを宗谷に渡した。
美音
「さっきの授業でやった所、ノートに写しておきなよ?」
宗谷
「…ありがと」
宗谷は、美音が気を使ってくれている事が嬉しかった。
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