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美音
「仕方ないからやってあげるわよ。よく見てなさい?」
宗谷
「は~い♪」
美音は、宗谷が適当に袋に詰めたものをすべて取り出し、一から丁寧に入れ始めた。
美音
「まず、平たいのは一番下か端に入れて、球体とか幅取るものは中央。ちなみに卵は真ん中ね?一番下だと、衝撃与えたときにさりげに壊れやすいから♪」
宗谷
「は~い」
宗谷は手を挙げながら返事をすると、美音が綺麗に袋に詰めたものをまたすべて取り出した。
美音
「ちょっ、宗谷!せっかく綺麗に入れたんだから一々ださなくていいんだよ?」
宗谷
「僕も入れてみる!」
美音はいつものように、頑固な宗谷に溜め息をしながらも、袋詰めに苦戦する宗谷を楽しそうに見ていた。
………
……
…
宗谷
「出来た!」
美音
「…あんた何でたった十品程度の物を袋詰めにするのに30分もかかるのよ?」
宗谷
「…だって袋詰め初めてだもん」
美音
「いやあんたもう10回以上はやってると思うけど?」
この二人で買い物に来るときは、必ず宗谷が率先して袋詰めに挑戦している。
それが月一回とは言え、それなりに回数は重ねている。
美音
「…ま、いいわ。早く帰りましょう」
今まで離れていた二人の手はまた繋がれ、家路へと歩き始めた。
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