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フラフラとリビングに下りて行き、時計を見る。
8時38分。
父・啓は仕事に行ってしまったようだ。
「はちじさんじゅうはっぷん…。えぇ~っ!?どうして起こして起こしてくれなかったの!?8時に起きるつもりだったのに38分も寝過ごしちゃったじゃない!」
「あら、目覚まし時計ががあるじゃないの。それに入学式は10時からでしょ?充分に間に合うわよ」
「だって目覚まし時計、電池なくなっちゃって夜中の3時で止まってたんだもん」
「ほらほら、ごちゃごちゃ言ってないで早く支度しなさい」
洗濯物を干し終えた麻代はさっさと自分の部屋へ行ってしまった。
仕事の準備に行ったのだろう。
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