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「…自分が女だと分かってるなら 普通ホストを辞めさせるんじゃないんですか?」
普通ってゆうか あたりまえみたいな。
だって 私は未成年だし それ以前に 男装してる女 なんだ。
ルナさんやオーナーみたいな
よっぽどのアホじゃないかぎり
男装女なんて 働かせないだろう。
「まぁ たしかにな。
でも 夜の世界でNo.1になるには男にも女にも 容易い事じゃない。
なのに 零の話しによると
ハユ お前は突然 闇の中へ
現れたかと思ったら
一夜にして ホスト界のキングルナ に並んだんだ。
そんな貴重な宝石 みすみす逃してたまるかよ。
だから男だとか女だとか関係ない。
俺について来いよ ハユ。」
………やたら長い。
心に冷風が吹き荒れてる私は
さほど 感動もなく
どう答えればいいかも わからず ルナさんとオーナーを交互に見た。
私の視線に気づいた ルナさんは 暫くの間 ジッと私の瞳を見つめ
ニコッと笑いそのままブラッドさんに顔を向けた。
「だぁれが手放してやるかよ
バ~カ。」
…笑顔でケンカを売ってますが……。
ブラッドさんは片眉をピクピクさせつつ笑顔を作り
口を開く。
「嫉妬か?バ~カ。」
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