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ルナさんの腕は力がこもってて声は若干 震えている。
……ほぉ。
「…大丈夫ですよ。雷様は変態には何もしてきません。」
「ちげーよ。怖くねーよ。
なにその お姉様的しゃべり方。」
………違ったか。
雷が怖いのだろう と思い
極力 優しく言ってあげたのだが 淡々とツッコまれて終わった。
てか 私としては その辺ではなく
"雷様は変態には何もしてきません"
て所に
"どんだけ真面目な雷様だよ。"とか
"おれは変態じゃない。"
とか そこんところのツッコミが欲しかった。
「……ルナさん 体ふかないと
風邪ひきますよ」
「………。」
「?……ルナさ―」
ルナは遊叉の肩に埋めていた顔を上げ 遊叉の唇へと唇を重ねた。
ルナ―
今日が最後……
そう考えると
胸が苦しくて切なくて…
なんだよ俺 乙女か?
……ああ
なんでもっと遅く生まれなかったんだろう。
遊叉とタメだったら こんな思いしなかったのに……
……でも 俺がこの街でこの歳であの店でホストしてなきゃ
遊叉に出会えなかったんだ。
…そうだ まだ遊叉との接点が切れた訳じゃない。
気にくわないけど 遊叉の傍には夷麻浬がいる。
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