冬祭り

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"……知ってる?"と 呟き間近で顔を覗き込んだまま 固まってる篠塚先生。 「…………なんですか?」 この私が 一応さっきから 問い掛けているのに ずっと 黙ったまま見つめてくる篠塚。← 「……どけよ。 たばこ臭い。」 ついに口が悪くなってしまった 可哀相な自分 遊叉。← 篠塚 聖は 遊叉の少し冷たい眼差しを受け 口を開いた。 「……狙われてるよ…。 誰とか個人的じゃなくて グループに。」 ……? どういう意味だろうか。 狙われてる? なんだ、誘拐か? もしかして あの"トランプ"とかって 奴らの事を言ってるのか? "奴ら"って 別に詳しくは知らないが 彗(スイ)って変態が言っていた トランプって言うのは 多分 アホで暇な者共が集まった グループの名前なのだろう。 「…って、何で篠塚先生が そんなことを? トランプって知ってるんですか?」 私の問いに篠塚先生は "もう会ったんだ"と呟いて こたえた。 「…"トランプ"って 制度を作ったのはアイツだから」 「アイツ?」 篠塚先生が前にも"アイツ"って ある人物をさしたが それは理事長だった。 って事は あのクソハゲ理事長(←)が 絡んでるのか? …………フッ ウザいな(微呪)
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