冬祭り

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もし理事長が絡んでいたとして その理由はなんだ? 八つ裂きにされたいMなのか?← 「俺はSだよ。」 …………そうだ。 そもそも 私が男子高に入ったのは 理事長が父や母に言ったからであって……… ……なんだ? なにか おかしい… 「君の耳がね。」 遊叉はブツブツ呟きながら さっきから いらぬ茶茶を入れる 篠塚 聖(シノヅカ ヒジリ)に 枕を投げ付け保健室から出て行った。 「……お前のせいでつまんないよ            …片桐」 投げ付けられた枕をベッドへ押さえ付け 一人残された保健室でボソッと呟いた篠塚。 ―篠塚― 原田はどうするんだろう…。 この退屈な禿嶺を どう、楽ましてくれるんだろう。 篠塚は"…はぁ"とため息をつき 先程 遊叉が出て行った扉から 顔を覗かせる。 …………ふぅ~ん 案外 心配性なんだ。 クスッと笑う篠塚の視線の先には 遊叉の後をコソコソと追う 理事長、郁間 類の姿。 きっと お前を疑いはじめちゃったけど 俺のせいじゃないからね。 篠塚は両腕を上にあげ 軽く伸びをすると 保健室の中へと戻って行った。
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