冬祭り

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「冬祭り聞いてないですか? ……ああ、担任の先生 矢崎さんでしたね。」 "あの人ならばしかたないです" と言い、続ける。 「この11月に毎年 禿嶺の敷地内で高等部、中等部 合同主催で祭を開くんです。 文化祭のようなものです。」 "…ほうほう"と頷く遊叉を確認すると、また話し出す。 「文化祭と違うのは 生徒の出し物が大人を魅了するものですね。」 「……ほうほう……―ん?」 "大人?"と私が問えば お兄さんはゆっくりうなずき にっこりと笑う。 顔の筋肉 麻痺してるのか?← 大丈夫か? 遊叉のアホな心配は置いといて お兄さんはまた口を開いた。 「自分の親を招待して おもてなしするんですよ。」 ………………………あはん? 「…嫌です。」 「いや、言われても…;;」 なんで アホである私の父 遊と母 佐波を 全校生徒に紹介しなければならないんだ? アホである私 遊叉を もっとアホにしたいからか? ……………………ケッ(呪) 「…匿名で "中止にしなかったら……" って脅迫文だせば中止になりますかね。」 「………………どうですかね。」
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