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母親からメールを見た小夜子は、忘れていた思いそしてヤバいとも思った。
母親に伝えられた通りにやろうとイメージトレーニングを何回もしてこれで安心出来ると胸に手を置いて、深呼吸したところで学校の校門で来ていた。
校門を潜ろうとしたら彰が走ってこちらに向かって来ていて、相当走って来ていたのか顔つきが少しだけ醜くくなっていた。
その顔つきは小夜子には怒っているように見えた。
さっきのイメージトレーニング通りにやろうと思い、彰が自分の前まで待とうと動かしている足を止めた。
そんな小夜子に澪はどうしたんだろうと思ったが、ここで立ち止まっていると遅刻をしかけないので小夜子の小さな手を握り、校舎へと走った。
「えっ? どうしたの? 急に走り出して…」
「早く教室に行かないと遅刻するから走っているんだ。だから彰も必死に走っているんだ」
その言葉に周りを見てみると、自分達と同じように走っている生徒達がいて、時間が後もう少しで8時30分になろうとしていた。
小夜子もこのままでは遅刻すると判断して、澪と一緒にまだ花が咲いている桜の木がに囲まれている校舎の中へと入った。
手を握った状態で。それに気付いていなく、遅刻しないといけなくて走っている事に必死になっているので、それに気付くはずもない。
この後、クラスメイトにからかわれる事になるのだが。
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