―第一章―

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教卓の所にいたのは、女性の先生である。 背が大体……175cmで腹の所がキュッと締まっていて、手と足が長い。 見た目では性格までは分からないが、清純な女性に見える。 いや……分かるかもしれない。 教室が賑わっていることは、クラスの人達を明るくさせる人なのであろう。 益々……清純な女性に近づいていく。 さて、どんな授業をしているのか見てみよう。 「この問題を解ける人はいるかな?」 黒板に書いてある問題を解ける人はいないか、周りを見渡す。真ん中の真ん中の廊下側の方の席に座っていた眼鏡をかけていて、髪型はショートヘアで委員長らしき雰囲気を持った女が手を挙げていた。 「はい、来栖さん。何法かな?」 来栖……笹岡 来栖、このクラスの委員長である。 「はい、伊藤先生。ええっと、倒置法ですわ」 来栖の紹介に一つ、付け加えておこう。彼女は笹岡財閥のご令嬢である。 それと、委員長になった理由は、「高貴な私が委員長にふさわしいですわ。だから私が、委員長になります」、こんな感じで委員長となった。 話の流れで何処が賑わっているのかと疑問を持つ。 その答えを持つのが伊藤先生だ。
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