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一つの障子戸の前まで来た…。その部屋は怪我をした人を運ぶ部屋だった。もしかしたら村の人が大怪我したのかも、と胸を撫で下ろした。 瑞紀は、障子に手をかけ ゆっくりと 開いた。 ヒュ―…ヒュ―… 下手な草笛のような音がする。 辺りは嫌な臭いで充満していた。 .
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