B 寧ろ、生活必需品

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「…………そんなことで、亮は僕を避けてたの?」 はい、どうも。 綾上 亮太です。 翌日の朝、昨夜の行為のおかげでどこか体を重く感じながらも、目を覚ませば、優の顔がドアップ。 しかもじっと僕の寝顔を見てたらしく、目は開きっぱなしで、もろ目が合って… 「おはよう」 と言うかと思えば、おはようの前に文頭の一言。 お互い溜まってたのもあって、上下を入れ替えながらの合計三ラウンドに及ぶ行為に体はクタクタだっていうのに…… 目の前のニコニコ顔の恋人は、なにもなかったかのように元気で。 けど、どこか呆れたような表情をみせながら、僕がなんとか伝えた、 《優のお荷物になりたくない》宣言を『そんなこと』扱いしてくる。 朝から、こんな幸せとも不幸せともとれない、微妙な空気になるのは生まれて初めてだ。
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