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ってかそもそも、昨夜の会話を翌朝の一言めから続けて話すのは、優くらいなんじゃないだろうか。
「そんなこと、って……
僕だって、沢山考えて、少しずつ考えてったんだ。
優は三年生だし、受験があるっ
期待の星だし、未来がかかってるし、とにかく大切!
僕が部屋に入り浸ったりしてると、優は一度も勉強なんかしなかったじゃんか。
絶対よくない。
優をダメなんかにはしたくない」
あぁ、腰が痛い。
なんて思いながら、優に気持ちを伝えると、優は優しく微笑んだ。
「そこまで亮太は考えてくれてたんか。ありがと
けどさ、
僕、結構駄目人間だから、活性剤がないとできるもんもできないんだよ
亮太が荷物?
そんなわけないじゃん。
寧ろ、…んーそうだなぁ生活必需品」
「せ、生活必需品?」
「そうそう。
亮太がいなきゃ、生きていけなくなっちゃった。
前に僕が翔のことしか考えてなかったように、僕は亮太のことしか考えられない。
亮太が目の前にいないと、不安になる。」
「でも、勉強が…」
「じゃあ、そこまで心配するなら、亮太の前でもしっかり勉強するよ
それでいい?」
小さく頷く僕は、どうやら優の生活必需品のようだ。
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