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達也と翔が付き合いだしたはじめの頃は、何も特に起こらなかったが、
暫く経った今、
何度かこういう翔を狙う奴が出てくるようになった。
厄介なのは、翔を抱きたいというのは少なく、抱かれたいと思う輩が多いこと。
流石に達也と同じ姿勢で、翔に好意を持つ奴らは諦めているらしい。
が、元々両面からのウケがいい翔なだけあって、抱かれたいと思う奴は後をたたない。
「くっそーこれで8人目だ。」
「なにが?」
「えっ?
ぁあー何でもない何でもない」
やっべー声に出てた。
直接翔に声をかける前に、京哉の情報網から潰したのは4人。
翔に告白しようとしているところを丁度よく見かけて、止めたのが1人。
んで、あの事件ときの七瀬先輩と安藤を入れて、今まで7人のアタックから翔を守ってきたが、これで8人目。
柳井とかいう奴は今までとは違い、宣戦布告してきやがった。
それだけに、達也は若干、ぴりぴりしていたのだ。
「ねぇ、達也」
「ん?」
「ほんと、どうしたの?」
ぴりぴりする達也に、しびれをきらした翔は、真剣な顔つきで達也を真っ正面から見る。
達也はその表情に、思わず顔の筋肉が硬直した。
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