プロローグ

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< 数百前… > < 万年氷の世界 > そこは一年中、凍てつく氷に包まれている空間。 そんな空間にある場所の部屋の中で、一人の若い男と一人の若い女がいた。 若い男の歳は二十代前半ぐらいで、髪が赤く、緑の瞳をしている。 服装は紺色のシャツに茶色いズボンを穿いている。左手には黒い鞘(さや)におさまる一つの剣が握られている。 そして、若い女の歳は彼と同じぐらいであり、髪が水色、青い瞳をしている。 服装は裾の長い白いドレスを着ている。 若い男:「シルフィリア…君は…俺を恨(うら)むのかな…」 若い男はその部屋にある『巨大な氷の前』に立ち、見上げながら呟(つぶ)く。 その巨大な氷の中には、『シルフィリア』と呼ばれた水色の髪をした若い女が手を組んで目を閉じた状態で氷漬けになっている。 シルフィリア:「…………」 < …すっ… > 若い男は彼女が眠る氷の表面を優しく撫でる。 表面は冷たくもなく、温かくもない。何かが手に触れている感覚。 若い男:「…ごめん…俺の力のせいで…君をこんな目に合わせるなんて…自分の使命や力が憎らしいよ。…必ず…君を自由にしてみせるから…待っててくれ」 < カツン… > 若い男はそういって彼女に背を向けて歩きだす。
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