🍀始まりの矢🍀

『誓いの墓標』（弥勒＋蛇骨）〓最終回ネタばれ注意〓

　
白霊山での死闘も今となっては穏やかに話せる。
彼ら…七人隊とも色々あったが
ひょんなことで地獄で関わってから不思議とわだかまりが解けた。
その出来事も時の流れで記憶の片隅に置いてあったのだが…
昨日夢の中で彼らをまた思い出した。
七人揃って穏やかに笑っている夢だった。
ーーーそういえば…まだ彼らの祠に行ったことがなかったなーーー
目が醒めてからふと気付いた。
だから、行こうと決めた。
かつて敵同士だった者の墓参りだなんて馬鹿げているかもしれない。
それでも今は…仲間ではないけど仲間に近いような感覚がする。

「ちち…ゆ…え？」
「ちちゆ…え」
「ん？どうした、舞花、彩花。」
手を伸ばしてくる我が子らの手をとり弥勒は微笑む。
「フフフ、この子達も一緒に行きたいんじゃない？
ダメよ、舞花、彩花、
父さまはこれから遠い所に出掛けるのだから。」
「珊瑚…！」
「私はこの子達がいるから一緒に行けれないけどね。
身体に気をつけて。」
「ありがとう…珊瑚。」
そして楓とりんに珊瑚達のことを頼んで弥勒は出掛けた。
ちなみに犬夜叉は骨喰いの井戸に行っているので誘わなかった。
奈落との闘いが終わってから井戸はただの井戸になり
かごめと逢えなくなってしまったが…
それでも、わずかな可能性を信じて
３日１度は井戸に入り浸っているから
楓の言ったすさまじい執念というのも納得できる。