学園

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「まったく……こいつらは人間小っちぇーからな、まぁ許してやれよ」 静かになった通学路に、ギルの声が響いた。 いつも見下される側のカインにとって、ギルの発言は新鮮で、カインの心に爽やかな風が吹いたような感覚になる。 「ギル先輩……ありがとう……」 「ふっ……まぁ俺らはつまはじきもの同士だからな、仲良くしなきゃならねーだろ?本当は嫌だけどな」 ギルは笑顔でカインに嫌味を言うが、冗談だとわかっているカインは笑顔のままだった。 「まっ俺ら不良は不良らしく気ままにいこうぜ!暗い顔してねーでよ、なっ?」 カインは魔法の使えない不良品、ギルは素行不良といった具合である。 どちらとも次期当主として反対意見が多数にあった。 「不良か……ギル先輩ほど不良じゃないですけどね」 「ふん!俺は別に不良でいーし」image=376742427.jpg
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