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ギルは茶色のローブを揺らしながら、笑っている。
茶色はギルドランクBの色である。
高等部三年で茶色はかなり優秀といえる。
「さっさといこうぜ!」
「そうですね」
二人は学園に向かって歩き出した。
少し時間をくったせいか、脚は速めに動く。
途中、こそこそ話が聞こえたが、ギルの一睨みですべて消えた。
「っと、俺は三年だからこっちだ。またな後輩ー」
「はい!」
見上げる程の大きい校門をくぐり抜けると、それぞれ教室へと向かって行った。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく、ギルもまたカグヤ同様、心許せる数少ない一人であった。
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