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「か、カグヤ?どうした?」
「…………」
カグヤは無言のまま、カインに近づく。
カインは後ずさろうとするが、すでに後ろはなかった。
「か、カグヤ……?」
「……カイン様の」
「……カイン様の?」
「不埒ものーーーー!!」
怪我しているカインに対してカグヤのビンタがクリティカルヒットした。
物凄い頬を張る音とともにカインの首が曲がる。
「ぐあっ!!」
「なんですか!何なんですか!!どこの馬の骨かもわからない女に手を握られただけで鼻の下伸ばして!!」
カグヤは、叫ぶ。
先程、一、メイドとしてプライベートはなんちゃらかんちゃらの見上げた精神はすでにない。
「なんですか!?何なんですか!?」
彼女の叫びは夜中まで屋敷に響いていたそうだ。
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