109802人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あのさ、悪いんだけど、オレ今日学園行かないから」
「えっ!?」
「怪我してるから、強制的に休みなんだ」
リリにとってカインの意表をつく発言により、リリは無言のまま立ち尽くした。
「んじゃ、そういうことで……あっ、朝食は後でたべるから取っておいてな」
カインは近くの執事にそう言うと、二人は食堂からでていった。
数十秒後、「はぁ!?」というリリの声が聞こえた。
当然だろう、あれだけ長い説明をし、嫌味を言ったのにも関わらず、逆にこけにされたのだ。
その後、リリは意地でもカインを連れていきたいのであろうか。
ヒーラーと呼ばれる回復魔法のエキスパート達を集めるが、遅刻ギリギリということで慌てて学園へ出発した。
そして、カインはリリの集めたヒーラー集団に回復魔法をしてもらいながら眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!