ギルド依頼

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「まずは先日の学年別トーナメント、お疲れ様と言っておこう」 トーナメントから数日経ったある日の朝のSHR。 フラウールは、教卓の上で前とは違う眼鏡をかけ、クラスの生徒を見回す。 「だが、な。ギルドから依頼が来ている」 ギルド依頼、不定期に学園の生徒達の実力を見るためにギルドからの依頼が突然くる場合がある。 そして、その日が今日だった。 フラウールの言葉に生徒達は、ざわめいた。 「すまないな、みんな。疲れていると思うが、がんばってくれ。……それでは、パーティーを組むなり単独で行くなり、決まったら教えてくれ。依頼を振り分けるからな」 フラウールがそう言うと、さらにがやがやと騒ぎながらパーティーを組み始めた。 たいていの生徒はパーティーを組むだろう。 しかし、カインの回りには誰もいなかった。
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