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カインの様子を見てフラウールはため息を吐く。
カイン自身はいつものことであるから、椅子に寄り掛かり、窓の外をじっと眺めていた。
「はぁ……」
フラウールは、カインを誰かと組まそうとクラスを見回す。
しかし、ほとんどの生徒はパーティーを組んでおり、なかなか組み込めそうにない。
さらに見回すと、カイン同様ポツンと一人、座っている少女。
「エリとカイン、ちょっと来てくれないか？」
そう、フラウールの妹のエリザリーネであった。
二人は、静かに席を立つとフラウールの元へとやってきた。
「二人共、単独で行くつもりか？」
フラウールが尋ねると二人は頷いた。
「そうか……なら……」
「ちょっと待って下さい」
フラウールの言葉を、エリザリーネが遮った。
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