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「自分は強い者だとでも?まぁいい、論より証拠だな……エリ、お前がもしカインとの模擬戦闘に負けたとしたら考えを改めるか?」
「ギルアークくんにですか?愚問です、負けるわけがありません」
「違うな、近い将来お前は負ける」
二人の回りにピリピリとした空気が流れる。
先程から至近距離で話を聞いているカインは気まずくて仕方がなかったのか、ピクリとも動かなくなっていた。
「……とにかく依頼には、私一人で行かせてもらいます」
「勝手にしろ」
フラウールが答えるとエリザリーネは何も言わず席へと帰って行った。
フラウールは一度ため息を吐くと回りを見渡す、すると生徒達の視線がフラウールに集中していたのに気づき、
「編成を済んだ者達はさっさと言いにこい!」
と、理不尽に怒鳴りちらすのであった。
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