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一方カインはロッカールームへと足を運んでいた。
今は他のクラスはまだSHR中なのか、それとも次の授業の準備をしているのか、とにかく廊下は静かだった。
しかし、その時カインのクラスから叫び声が聞こえた。
……フラウールのだが。
「ははっ……今度は何叫んでるんだろ……ほんとおもしろい先生だよな」
カインは笑いを噛み殺しながら、歩き続けた。
カインがロッカールームへ行く頃、アルビート洞窟では一人の魔族が傷だらけで横たわっていた。
「まったく……クソ天使共はしつこくてかなわん」
どうやらこの魔族は、天使と戦い、傷を負ったようだ。
魔族、縦長の耳を持ち、蝙蝠のような刺々しい翼を持つ。
魔法が得意な種族であり、好戦的である。
天使、服は白を好み、純白の翼を持つ。
こちらも魔法が得意であり、他の種族を見下す傾向にある。
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