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カインの部屋の外から小鳥の囀りが聞こえる。
そして、部屋の中では、
「ふぁ~あ……」
カインの目覚めのあくびが聞こえた。
彼自身が持つ、目より短い綺麗な黒髪を掻きながら、上半身を起こす。
カインは朝は強い方なので、毎朝目覚ましも起こしてもらうこともない。
そして、カインが起きたタイミングで大きな木造のドアをノックされた。
「はい」
「おはようございます、カイン様」
「毎朝ありがとう」
「いえ、私カグヤはカイン様専属ですので当たり前のことですよ」
そう言い、カグヤはニッコリと微笑んだ。
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