運命が変わるって、こういうこと?

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今日は土曜日。 いつもより遅めに起きた麻子はランチとも呼べる朝食をとる。 もちろん自分で作るので簡単なものだ。そして、ポストから出して来た手紙を開き、内容を読んだ   ―――――――――――――― 可愛い可愛い麻子へ💕   この度、ママは‥再婚しました! なんと相手はあの白鳥財閥の社長の白鳥明彦さん。オーストラリアの取材で出会ったのよ❤ 本当は直接会って言いたかったんだけどごめんね~💧とりあえず、写真を同封したから見て下さい。   ママは仕事でまだ帰れないから…今週、明彦さん家の人が迎えに来るからちゃんと挨拶するのよ?くれぐれも、失礼のないように。多分‥その時に麻子は明彦さんの家に住むことになるから!   それじゃ、来月日本に一度戻れるから!楽しみにしててね♪   ばぁい(^O^)/あなたの素敵な母みどりより💕 ――――――――――――――   麻子の手紙を持つ手がわなわなと震える。   「…なんだこの手紙はぁっ!」  ぐしゃりと手紙を握ると同時に叫んだ。 朝っぱらからの叫び声にきっと隣近所には良い迷惑だろう   「てか、再婚“します”じゃなくて“しました”だし!普通事前に手紙送るでしょ!?しかもメールみたいな軽い感じだし!信じられない!何で‥勝手に決めるのよ‥」   手紙と共に入っていた写真を見た。そこには、幸せそうな笑顔の母と例の白鳥明彦さんらしき人物が寄り添って写っていた。   「…お母さんのこんな嬉しそうな笑顔、久しぶりに見たかも。」   父に先立たれてから、母はずっと仕事一筋に生きて来た。そんな母の女らしい顔を見た麻子は、苦笑し「お母さんが幸せなら良いか」と思った瞬間、ピンポーンとチャイムの音が響く   「やば…今の大声に隣のおばさんからの苦情かも‥;」   はいは~いと、これからおばさんの嫌みを聞くのかとウンザリした顔で麻子は玄関の扉を開いた。   「え‥?」   そこには隣のおばさんではなく、黒のスーツを来た見知らぬ青年が立っていた。
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