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天皇は続けて説明し始めた。
「坂本 悠。20歳にしてIT企業社長までのぼりつめ、一時期は年収が16億までになった男だな。その頃は世界中のIT関連の人物で坂本の名前を知らない者は居ないほどだった。だが、23歳を迎えた日にアメリカで株価の大暴落が起き、アメリカへ進出していた子会社は全て倒産。日本にある会社だけではまかないきれないほどの借金を背負い、日本の本社と支社は倒産。莫大な借金を抱えて生きて行くことになった。それが原因か分からないが、彼は残りの財産を全て使い、ジャンボジェットを貸し切って中に大量の爆薬を積ませた。そして、そのジャンボをアメリカの新貿易センタービルへと墜落させた。」
説明が終わると同時に眞鍋が口を開いた。
「そして坂本は最後にこう言い放った、『9.11の再来だ』と。」
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