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「織姫と彦星が一年に一度しあ会えなくても、俺はお前と一年に一度しか会えなくなるつもりなんかないからな。
カササギを脅してでも毎日会いに行ってやる」
「………!う、うんっ!」
それだけ言い、頬を真っ赤に染めそっぽを向いて早歩きを始めた文次郎の後を、伊作は嬉しさで胸を一杯にしながら追いかけた。
今胸がこんなに熱くなってるのは貴方のせい。
頬が赤く染まるのは貴方のせい。
こんなに幸せなのは、貴方のせい!
「大好きだよ、文次郎!」
「ば、バカタレ!そんな大声で言うな!」
雲により空の星は見えなくても、地上星はほら、ここで輝いてる。
地上の織姫と彦星は、何時でも一緒。
終わり。
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