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あるところに何もかもが似通った大変可愛らしい双子の兄弟がいた。
兄も弟も何でも出来た……はずだった。
ある時、同じ問題を解いていて弟が早く終わった。
兄は弟より遅れたがきちんと問題を解く事が出来た。
兄はじっくり…だが、確実に問題を解くタイプ。
弟は素早く尚且つ的確に問題を解くタイプ。
ただ、それだけの違いと差だった。
しかし、親はそう捉えなかった。
兄は弟より劣る、と親は思い込み、そう接した。
弟が先に終わらせる度に親は兄に「弟はもう出来たのにお前はまだ出来ないのか」「弟にも負けるのか」と言い続けた。
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