儒 受 従

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儒 受 従

冷たい。とても冷たい空気が風に吹かれ長安の町中を吹き廻り、その冷たい風は巡って独りの男に巡り着く。 おぼろげな月が、男には揺れる炎に見えた。 男は下を見つめてまた、朧気な月を見上げる。 さっき見た下、男の足元よりも少し先に白い棒状―良く見れば初めてそれが骨だと分かる。 それらが固まっているようで散らばりながら、ある。 男はゆっくりと座り足元にあるその人、今となってはその骨の爪をつまみ。 それを足掛かりに男は点在する骨、爪を、それ以外に点在する物をかき集めて麻袋にかき入れた。 その男の名は知らない。人知れず月明かりの下で、ただただ…ただただ…。
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