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~東京・近郊~
ありとあらゆるビルが次々と崩落していく中、黒一色に染まるその集団は列を成し、まるで爆風の上を波に乗る様に飛び回る。
「………ジジジ………本部に報告……こちらDEADorALIVE's12‐部隊……くっ……まさか奴らの力がここまでとは……現在、奴らはC・3地点に無造作にゲートを出現させ、侵入を………ブツッ!!」
突如として通信が途絶え、その者は地面に崩れ落ちる。背後から黒装束と不気味なオーラに包まれた二メートル程の背丈の者が笑みを浮かべ現れた。
強行に奪い取った通信機器を片手で軽く握り潰すと、その残骸を粉雪の様に真下に降らせた。
「あんちゃん、駄目やでぇ? わいらの邪魔したらこの新時代………地獄を見る事になるで……」
かの世界を救った者達はまだ知らなかった。自分達の戦いがまだ序章に過ぎなかった事を………
世界の平穏に包まれた歯車は再び別の者の手によって大きく周り出そうとしていた………。
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