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自分の言葉が遮られた事など気にもならない程………ジルバは恐ろしいぐらいの落ち着きを見せた。 全身に力を込める様にジルバは体を小刻みに震わせ、今までの放っていたオーラとはまるで違う桁違いのオーラを空間一杯に充満させた。 空間内のどこに居てもひしひしと感じるオーラにゼウスは、その一瞬でジルバが遂に本気を出した事を悟った。 先程のゼウスとはまた違う………無気味な笑みをジルバは見せた。 「どうやら………お前はあの時の全てを知っている様じゃの………、なら……話は早い……。ここから出す事無く、今この場でお前を倒す………!」 ゼウスはジルバの言葉を聞くなり、地底からはい上がる怪物の唸り声の様な声を出した。 「あぁぁぁぁぁぁぁ………!!」 次の瞬間、ジルバの空間内は二つのオーラ、まるで………光と闇がぶつかり合うかの様に凄まじい力の渦に包まれた。 ジルバは自らの体から溢れる力を感じつつ、掌を広げ、まじまじと見つめていた。 「今、こやつをここで仕留めておくのが………あの時ジャンを救ってやれなかったわしの役目じゃ………!」 ゼウスはジルバを、まるでこの戦いを楽しんでいるかの様な表情で見つめていた。 ジルバは勢いよく、待ち構えるゼウスの元へ一直線に飛び出した。 (勇樹………一刻も早く逃げるんじゃ……!今回の奴らの狙いは………勇樹、お前じゃぞ………!)
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