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参加者達を乗せたバスは海沿いの国道を走っていた。
沈む夕日に照らされた海はまさしく絶景と言える景色だった。
バスが自衛隊基地を出発してからすでに10時間が経っていた。
催眠ガスで眠らされていた参加者達も次第に目を覚まし、思い思いの考えを抱きながら窓の外に視線を移す。
僕、渡辺隼人も例外ではなかった。
僕が起きたのはちょうど1時間前くらいだ。
眠らされている間に何かされてないかと慌てて持ち物を確認したが、どこにも異常は無かった。
まぁ荷物と言っても履歴書と筆箱とジャッキーカルパスと飴しか入っていないリュックだけなので何かされているはずもなかったが…
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