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一通り話終えたのか鈴木がポン。と手を打った。
『よし。詳しい説明はまた後にしてとりあえず人数も多いし抽選会に移りましょう』
…そう言えば抽選会って言ってたな。クジでも引くのかな…?
僕はこの期に及んでバカだった。
喋ったと言う理由だけで簡単に人を殺める男達がそんなヌルイ事をするわけがなかったのだ。
『…さて!皆さんの右手にはまる、左手にはばつで囲まれた区域があると思います。皆さん見えますか~?』
参加者達はそれぞれまるとばつを見比べ、何が始まるんだろうと少しざわついていた。
そんな様子を見ていた鈴木が口を開いた。
『これを使ってこれから人数を減らすゲームをして、ある程度まで減ったら終わりです。頑張って生き延びて下さいね~』
ニコニコしながら話す。
こいつ…何がそんなに面白いんだ?
一体何をする気なんだ?
僕は未だに腰は抜けていたが、少なくともそう考える余裕は出来てきた。
そんな僕を尻目に鈴木は意気揚々と言った。
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