1936人が本棚に入れています
本棚に追加
『じゃぁ第1問。うちには娘が2人いる。まるかばつか!』
耳を疑った。
何だこいつ…?お前の娘の数なんて知るわけねーじゃねぇか…
しばらく誰も動けなかったが、1分以内にまるかばつに入っていないと射殺。と言う言葉を思い出し、それぞれ慌てて移動を始めた。
僕は…ばつに入った。
他の参加者達もそれぞれ移動し、まるに20人、ばつに30人と言ったところ。
『いいですか?ファイナルアンサー?正解は……ばつです!娘は1人でした!ではまるに入った皆さん…おやすみなさい』
想像を絶する光景だった。
まるの前に立った兵士3人が手に持ったマシンガンを20人に向けて…乱射した。
タタタタタタタ…
タイプライターのような音と共に兵士が手にした銃から鉛玉が吐き出され、次々と人が倒れていく。
スエット姿の若い女の子…スーツを着たおじさん…作業服のお兄さん…
まさに目の前の光景は悪夢そのものだった。
やがて悲鳴が消え…20人の死体が大きなトラックの荷台に積まれていった。
そして僕達は再び正面に集められた。
最初のコメントを投稿しよう!